• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

潰瘍性大腸炎におけるADAMTS13を介した血栓形成機序解明及び新規治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K16486
研究機関浜松医科大学

研究代表者

阪田 麻裕  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50709201)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードvWF / ADAMTS13 / 多光子励起顕微鏡 / 粘膜血栓
研究実績の概要

本研究の目的は、vWFとADAMTS13による血栓形成機序に着目し、潰瘍性大腸炎の粘膜・粘膜下血栓形成が腸管炎症増悪に与える影響について研究を行い、炎症増悪期におけるvWF・ADAMTS13反応系の関与を解明することである。
初年度より、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)含有水によるUCモデルを用いて、ADAMTS13遺伝子欠損GFPマウスと野生型GFPマウスで病勢や腸管粘膜血管への血栓形成の有無を多光子励起顕微鏡によるin vivo imagingを用いて比較検討した。ADAMTS13遺伝子欠損GFPマウスでは、vWFマルチマー切断阻害により形成された珠状血小板血栓を有意に多く認め、形成された血栓が腸炎の病勢増悪に関与する可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

UCモデルマウスの作成に成功し、ADAMTS13遺伝子欠損による病勢増悪及び粘膜血栓の存在を確認する事ができたため、おおむね順調に進呈していると判断した。

今後の研究の推進方策

粘膜血栓形成にかかわる機序を、バリア破壊や血管内皮障害の程度と比較し、評価する。また、新規治療薬としてのADAMTS13の可能性を追求するため、リコンビナントADAMTS13を投与し、 血小板粘着/凝集抑制効果・腸管粘膜障害改善効果・抗炎症効果の有効性を評価する。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi