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2022 年度 実施状況報告書

膵臓癌発症・進展におけるカテプシンDの役割の解明と新たな治療標的の探求

研究課題

研究課題/領域番号 22K16525
研究機関藤田医科大学

研究代表者

岩間 英明  藤田医科大学, 医学部, 講師 (50815842)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードカテプシンD / オートファジー / 膵臓癌
研究実績の概要

本研究は①切除ヒト膵臓癌組織におけるカテプシンDの免疫染色と予後の検討、②切除ヒト膵臓癌組織におけるカテプシンとオートファジーの関連に関する検討、③ヒト膵臓癌細胞株におけるカテプシンDの役割の検討、④遺伝子改変マウスの術立と解析、の4つを行うことを計画している。
①と②に関しては手術にて切除されたヒト膵臓癌組織を各種免疫染色した上で、実際の症例の生存曲線を解析することになる。現時点でヒト膵臓癌組織の免疫染色は全て終了しており、症例の予後調査に関しても全て終了している。免疫染色の結果の解析をまだ試行していないので、今後免疫染色の解析を行った上で、生存曲線の解析を行っていくこととなる。
③は膵臓癌細胞株を用いて行う細胞実験となる。細胞レベルでカテプシンDの役割を解析することになるが、研究代表者である岩間が兵庫医科大学から藤田医科大学に移動したことで研究環境が変わったため、まずは細胞実験を行うことできる施設の整備から必要となっている。但し、現在岩間が所属する藤田医科大学総合消化器外科では基礎研究ができる施設整備を行っており、この施設整備をすすめながら、2023年度には細胞実験を開始できるようにしていく予定である。
④はカテプシンB、カテプシンDの欠損マウスおよびKras変異のマウスが必要となる動物実験となる。2022年3月まで岩間の所属していた兵庫医科大学の遺伝学教室ではこれらのマウスを所有しており、同教室にて研究をすすめる予定であった。今回、岩間が藤田医科大学に移動となったことから、兵庫医科大学と共同実験として進める必要があるので、共同実験を行う体制の確立をすすめていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者である岩間が、2022年4月より兵庫医科大学から藤田医科大学に移動となったことで研究環境の変化があり、研究を行うにあたり施設の整備も必要な状態であったため、研究がやや遅れている。
膵臓癌細胞株を用いて、細胞レベルでカテプシンDの役割を解析することを予定しているが、藤田医科大学ではまず細胞実験を行うことできる施設の整備から必要となっている。但し、岩間が所属する藤田医科大学総合消化器外科では基礎研究ができる施設整備を行っており、この施設整備をすすめながら、2023年度には細胞実験を開始できるようにしていく予定である。

今後の研究の推進方策

2023年度中にまず①切除ヒト膵臓癌組織におけるカテプシンDの免疫染色と予後の検討、と②切除ヒト膵臓癌組織におけるカテプシンとオートファジーの関連に関する検討、はすでに免疫染色を終了しており、免疫染色の解析と生存解析を完了する予定である。
また、③ヒト膵臓癌細胞株におけるカテプシンDの役割の検討、に関しては藤田医科大学において細胞実験ができる施設の整備を本年度中に整え、細胞実験を開始する予定である。
尚、④遺伝子改変マウスの術立と解析、については兵庫医科大学遺伝学教室と共同で行う必要があり、今後同教室と研究方法の実際を相談していく。

次年度使用額が生じた理由

2022年度は研究代表者である岩間が、兵庫医科大学から藤田医科大学に移動した年となり、研究体制を整え切ることができませんでした。しかしながら、藤田医科大学総合消化器外科では現在、基礎研究を行う施設整備を行っており、この整備に私の科研費も使用していくとともに、施設整備が整い次第、特に細胞実験を開始していきたいと考えております。
兵庫医科大学では超低温フリーザーが故障しており、研究上フリーザーが必要であるのでこれを購入する予定で2022年度の予算に組んでいました。所属施設が移動となり、藤田医科大学総合消化器外科の研究施設に必要な設備を検討しておりましたが、藤田医科大学でもフリーザーが必要と判明したので、2023年度にフリーザーの購入を行う予定としています。

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公開日: 2023-12-25  

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