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2023 年度 研究成果報告書

進行消化器癌患者における低比重好中球の末梢への誘導機構と腫瘍学的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16543
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

熊谷 祐子  自治医科大学, 医学部, 助教 (30625554)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード大腸癌 / 再発 / 低比重好中球 / 好中球細胞外トラップ / 無再発生存期間 / 手術侵襲
研究成果の概要

根治的結腸切除術を受けた患者において、CD45(+) 白血球中のCD66b(+) 低比重好中球球LDNの数は手術直後に顕著に増加し、LDN 高値群の無再発生存期間は有意に短く、独立した予後予測因子であった 。 ステージ III の患者において、補助化学療法はLDN 高値群のRFSを有意に改善させたが、LDN低値群では予後に差を認めなかった。このLDNは短期間の培養後に大量の好中球細胞外トラップ(NET)を生成し、in vitro で腫瘍細胞を効率的に捕獲した。LDNは大腸癌術後の早期時点で外科的ストレスによって循環血液中に誘導され、NETの産生を介して再発に関連すると考えられた。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

手術前後の末梢血中の低比重好中球(LDN)の表現型を特定し、アポトーシスを起こしにくいという新規知見を得ることができた。また、100例を超える臨床検体用いて、術後LDNの割合が再発を予測する新たなバイオマーカーとなりうることを示唆する結果が得られた。また、ステージ III の大腸癌患者において、補助化学療法はLDN 高値群の予後を有意に改善させたが、LDN低値群では予後に差を認めなかったことから、大腸癌術後の補助化学療法の適応に関する示唆を与えることができた点で社会的意義が大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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