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2023 年度 研究成果報告書

他家線維芽細胞シート移植に向けた治療効果の高い細胞バンク構築の為の細胞特性解析

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16559
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

溝口 高弘  山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (90844796)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード他家細胞移植
研究成果の概要

ドナーから得られた歯肉組織由来の線維芽細胞は、CD44、CD73、CD90を発現していた。この線維芽細胞は、IFN-γがない培養環境において、HLA class Iの陽性率は99%であったが、IFN-γ存在下での培養環境において、HLA class Iの陽性は更に右側にシフトした。ドナーから得られた歯肉組織由来の線維芽細胞の50%以上、CD274陽性を示す細胞であったが、IFN-γ存在下で、その陽性率は、90%以上となった。この結果は、ドナーから得られた歯肉組織由来の線維芽細胞は、炎症環境下において、強力な免疫拒絶を受けにくい可能性があることを示唆していると考えられた。

自由記述の分野

血管外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、将来の他家細胞移植の細胞として、歯肉組織由来の線維芽細胞に着目し、その細胞の特徴を解析した。
他家細胞の原料組織としては、その入手方法の容易さが重要であると考えられている。我々は、親知らず抜歯時に破棄する歯肉組織であれば、永続的に容易に入手できる原料組織になると考えた。
本研究では、ドナー5名から得た歯肉組織由来の線維芽細胞の特徴を解析したところ、歯肉組織から線維芽細胞を得ることは可能であり、その細胞の特性も共通していると思われた。これらの結果から、歯肉組織由来の線維芽細胞は、他家細胞移植の細胞として利用可能であると示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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