研究課題/領域番号 |
22K16572
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河野 幹寛 九州大学, 大学病院, 助教 (00906323)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 悪性胸膜中皮腫 / 腫瘍内微小環境 / 腫瘍関連マクロファージ / 免疫療法 / 中皮腫 |
研究成果の概要 |
同所性中皮腫マウスモデルの腫瘍内(胸水中)免疫微小環境を解析し、胸水中のマクロファージに2つのサブセット(単球由来のsmall pleural macrophages:SPMと組織常在性のlarge pleural macrophages:LPM)を同定した。SPMは腫瘍投与後、腫瘍微小環境で急速に増加し、腫瘍免疫抑制性のM2様TAMの大部分に寄与した。SPMは腫瘍形成能を有し、SPMの遺伝子シグネチャー解析から同定したTREM2遺伝子の欠失はSPMの減少をもたらし、代償的にLPMが増加し、腫瘍増殖が抑制された。SPMが悪性胸膜中皮腫に対する新規免疫療法の標的となりうることが示唆された。
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自由記述の分野 |
呼吸器外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤など各種治療の進歩にも関わらず、悪性胸膜中皮腫(MPM)の予後は依然として極めて不良であり、新たな治療法の開発が急務である。腫瘍関連マクロファージ(TAM)は、様々な癌種において悪性度に関与しており、これを標的とした治療の有効性がマウスなどの前臨床モデルを用いた研究で報告されているが、一般臨床への応用には未だ至っていない。本研究により、MPMの腫瘍内免疫微小環境に2つのマクロファージサブセットがあることが同定され、腫瘍免疫抑制性に働く、単球由来のsmall pleural macrophagesがMPMに対する新規免疫療法の標的となりうることが示唆された。
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