研究課題/領域番号 |
22K16587
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大西 詠子 東北大学, 大学病院, 講師 (10822265)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 拡張現実 / シミュレーション教育 / 麻酔科 / プロジェクションマッピング / チーム医療 |
研究実績の概要 |
2022年度は、没入型のVRスキルトレーニングを制作した。フィリップス社と共同開発を行い、帝王切開の麻酔管理をVRで学習できるプロトタイプを制作した。従来のマネキンによるトレーニングと比べ学生の学習効果にどのように影響を及ぼすかを比較検討した(日本区域麻酔学会発表2023)。マネキンと比較して、手技の手順を理解するのにVRは同等の学習効果が得られることが分かった。VRでは繰り返し、自分のペースで侵襲のある手技を学習できる。仮想空間内で患者とコミュニケーションできるような技術が開発できれば、オスキーのトレーニングとしても有効と考える。さらに開発が必要である。 自己学習機能を持つ全身麻酔シミュレーションプログラムを電気通信研究所の北村・高嶋研究室と共同開発し、現在特許出願を準備している。今後は、東北大学のサイバー&リアルICT学際融合研究センターの応用研究部門として、デジタル技術を医学教育やヘルスケアへ応用していく研究を進めていく。 麻酔科のシミュレーション実習は手術動画をマネキンの腹部へ投影するプロジェクションマッピングを行っている。手術動画のプロジェクションマッピングを行うことで、学生の実習スコアが向上した(論文投稿中)。実習中に学生の行動をログとして記録し、教員と端末上でやりとりするクロスシム(X-SIm)を開発し、プロトタイプが完成した。2023年度は教育効果について検討する。 医学教育に関する研究を評価し、最終的に社会へ還元するための大学発のベンチャーを起業した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
シミュレーション実習の環境を当初より早く整えることができた。2023年度は教育効果について比較検討を行う。
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今後の研究の推進方策 |
自己学習型のシミュレーション実習に関する特許取得を目指す。さらに、麻酔科シミュレーションシステム「クロスシムX-Sim」プロトタイプを評価し、改善を行う。他分野でも利用できるように応用性を持たせる。 2022年度に医学教育に関する研究を社会へ還元すべく、東北大学発のベンチャーを起業した。研究を通して多くの分野で利用できるようなシステムを構築したい。
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