研究課題/領域番号 |
22K16590
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武田 親宗 京都大学, 医学研究科, 助教 (30766720)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | COVID19 / 集中治療室 / パンデミック / 集中治療後症候群 / リアルワールドデータ |
研究実績の概要 |
本科研にて2つの研究を遂行予定である。 1つ目がCOVID-19がICU診療にどのような影響があったかを明らかにする研究である。 COVID-19感染症蔓延以前以後のデータを登録している施設での室患者区分(予定手術・緊急手術・非手術)の変化や予後の変化を示すことで、COVID-19感染症蔓 延によるICU診療への影響を明らかにする。JIPADという日本集中治療医学会の運営する前向き症例登録事業(診療レジストリ)である。集中治療についての国内 最大のデータベースの利用を申請し、2022年度にデータを受領し、クリーニングを行った。2024年3月の日本集中治療医学会で発表し論文投稿できるようにデー タ解析を進めている。 2つ目が高齢のICU入室患者 のICU退室後の要介護度変化の実態研究である。 集中治療室(ICU)入室患者の生存率は劇的に向上しているが、ICU に長期に入院した患者において、集中治療後症候群(PICS)と呼ばれる身体機能・認知機能・精 神の障害が、退院後も数カ月から数年にわたり持続することがあり、ICU退室患者の日常生活活動(ADL)・生活の質(QOL)を著しく低下させており、高齢者ではそ れが顕著だと考えられる。 今回、神戸市ヘルスケアデータ連携システムを用いて、ICUに入室する高齢者の、ICU入室後に介護度が悪化する度合いを、非ICUの入室患者や非入院患者と比べ た上で明らかにする。京都大学での倫理審査を終え、神戸市でのデータ利用についての倫理審査を受けたが、データが膨大であることからデータ提供の承認が得 られず、保留となっており、より限定したデータを提供してもらうことも含めて再度倫理審査を受審しました。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1つ目の研究についてはデータをまとめて学会発表を行った、2つ目の研究はデータ提供が得られていない。
|
今後の研究の推進方策 |
1つ目の研究を予定通り遂行する。 2つ目の研究についてはまずはデータ提供をいただけるように神戸市の倫理審査を再度した。
|
次年度使用額が生じた理由 |
初年度の繰越分が残っている。 神戸市データを使用できる場合2024年度に神戸市に対してデータ切り出しのための費用を拠出する予定である
|