研究課題/領域番号 |
22K16624
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
福田 哲也 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (00839201)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 血管内皮グリコカリックス / 時計遺伝子 |
研究実績の概要 |
ほとんどの生物には24時間周期で繰り返される概日リズムが存在する。この概日リズムは各組織に発現している時計遺伝子群により制御されているが、集中治療の必要な患者では環境要因や基礎疾患、重篤な病態により概日リズム障害を起こすことが示唆されている。 健常な血管内皮の内腔面は糖タンパク質からなる層状のグリコカリックスに覆われており、血管透過性の調節、白血球の接着や遊走の調節に寄与している。血管内皮グリコカリックスは健常状態では4-6時間でTurnoverを繰り返しており、この調節に時計遺伝子が関与している可能性が考えられる。また、時計遺伝子と免疫応答の関連が示唆されており、時計遺伝子の1つであるBmal1が局所的な炎症の調節に寄与することが考えられている。 本研究では血管内皮グリコカリックスに対する時計遺伝子Bmal1の影響をBmal1ノックアウトマウスにより明らかにし、炎症下での血管内皮グリコカリックスに対する影響を検討する予定であった。しかしながらBmal1ノックアウトマウスが受胎せず継代が困難であり現在は同じく時計遺伝子であるDec1ノックアウトマウスの解析も並行して行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Bmal1ノックアウトマウスが受胎せず継代が困難であり現在は同じく時計遺伝子であるDec1ノックアウトマウスの解析も並行して行っている
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今後の研究の推進方策 |
Dec-1ノックアウトマウスの解析に加え、ライトを72時間当て続けることにより概日リズムを障害するモデル使用して野生型マウスの解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
大学の動物実験室の請求が年度をまたぐため、支払いのため次年度使用額として残しておく必要があったため。現在は使用し残額は残っていない。
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