• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

出血性ショックにおける水素ガス含有溶液の大動脈遮断下流灌流による臓器障害軽減効果

研究課題

研究課題/領域番号 22K16630
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松岡 義  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70649938)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード出血性ショック / 水素ガス
研究実績の概要

本研究の目的は、出血性ショックに対して使用される大動脈バルーン遮断の有害事象である遮断下流の諸臓器の虚血傷害に対して水素ガス含有溶液による遮断下 流の灌流が生命ならびに機能予後改善に寄与するか否かを検討することである。 2022年度でモデルを確立したため、2023年度は、ブタ肝損傷モデルを用い、水素ガス含有溶液の遮断下流灌流による下流の臓器障害の抑制効果の効果を検証した。
ショック時間(大動脈遮断時間)90分と60分でそれぞれ5匹ずつの検討をおこない、水素ガス含有溶液の遮断下流灌流により、乳酸値の経時的な上昇の抑制効果ならびに、血圧の上昇効果を統計学的に認めた。各種サイトカイン(Syndecan 1、 IL-6 )を測定したところ、水素群でその上昇の抑制が認めれた。肝臓、十二指腸での組織学的な評価を施行したところ、水素群では虚血性変化の発生を抑制できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

効果検証実験を修了できた

今後の研究の推進方策

今後は国際学会での発表や論文作成、英文誌への投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

残額で購入できる実験器具がなかったため。次年度に持ち越して使用したいと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 出血性ショックにおける水素ガス含有溶液の大動脈遮断下流灌流による臓器障害軽減効果2023

    • 著者名/発表者名
      松岡 義
    • 学会等名
      日本ショック学会
  • [学会発表] Resuscitative Endovascular Balloon Occlusion of the Aorta with Downstream Intra-aortic Irrigation Using Hydrogen-Containing Solution Mitigates Ischemic Injury in A Swine Hemorrhagic Shock with Liver Injury.2023

    • 著者名/発表者名
      松岡 義
    • 学会等名
      American Heart Assocication
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi