研究課題
パーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)の非運動症状(自律神経症状、気分・精神障害、高次脳機能障害など)は運動症状と比較して、L-dopaや進行期に行われる脳深部刺激療法(deep brain stimulation; DBS)が効きにくく、対症治療が行われることも多い。非運動症状で苦しんでいる患者も多く、PD治療における重要課題の一つである。薬剤抵抗性てんかんに行われる迷走神経刺激療法(Vagus nerve stimulation; VNS)はノルアドレナリン系の賦活作用を有しており、精神安定化作用も知られている。また自律神経への直接的な作用も期待され、VNSはPDの様々な非運動症状に対して、良好な効果を有する可能性を大いに秘めており、動物実験で検証を行う。
2: おおむね順調に進展している
パーキンソン病モデルラットは、両側線条体に6-OHDAを注入するモデルとして、まずはモデル動物における認知機能、嗜好活動、自律神経機能の計測を行い、モデルとしての確立を目指している。
モデル動物の確立を行い、迷走神経刺激療法の効果を検証する段階に入る予定である。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (38件)
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