研究課題
研究の目的:うつ病ラットに対して脳のnecleus accumbensへの刺激を行うことにより、うつ病ラットの行動の変化、特に活動量などの向上があるかどうか、そして、電気刺激が効果を有する場合、どの部位の神経細胞が保護、あるいは活性化されているかを調べる。研究の具体的内容:我々のチームが開発した、動物実験向けの持続神経刺激装置をうつ病のモデルラットに装着し、運動などをしている最中であっても、持続的な刺激が可能であることを確かめた。そのうえで、刺激電極をneucleus accumbensに挿入して、neucleus accumbensに対する電気刺激を行った。現在、刺激電極の刺入部位の正確性も向上してきており高い確率でnecleus accumbensに刺入できている。術後の有害事象も減らせるようになってきた。特に、手術後の体重減少が出てしまうこともよくあったが、2日経過すると体重が増えてきて、元の状況に戻ることも分かってきた。行動評価でも、open field testでの行動量の増加、forced swim testでの活動の増加等を観察できており、非刺激群と刺激群での治療効果の差があることが分かってきた。引き続き、実験を行い、今後neucleus accumbesや海馬などの神経細胞の増生や保護効果などを調査していく予定である。研究実施計画と照らし合わせると、本基礎研究は予定通りの進捗である。学会誌への投稿:国際学会への参加も積極的に行い、英文誌への論文投稿も目指している。
2: おおむね順調に進展している
基礎研究の進捗が予定通りである。
今後は、necleus accumbens刺激後の神経保護効果についての解析を行っていく。英文誌への投稿準備を行う
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (40件)
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