研究課題/領域番号 |
22K16698
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
斯波 宏行 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (60910693)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / ホウ素中性子捕捉療法 / アミノ酸トランスポーター / 薬物相互作用 / ドラッグリポジショニング / 抗てんかん薬 |
研究成果の概要 |
悪性髄膜種は手術や放射線治療による根治が困難であり、予後も不良だったが、我々はホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の有効性を実証してきた。BNCTの効果はホウ素化合物によって左右され、悪性髄膜種の予後を大幅に改善させる結果にはまだ至っていない。新規ホウ素化合物の開発も極めて複雑である。我々はこれらの課題を克服するべく、現在使用されているホウ素化合物BPAと既存の医薬品の併用を考案した。BPAと抗てんかん薬ラモトリギンの併用によって腫瘍細胞のホウ素の取り込み量が増加し、BNCTの効果を高められるという仮説を立て、今回の研究によって仮説の正しさを証明した。今後、臨床に応用する手順の確立が期待される。
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自由記述の分野 |
脳神経外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、これまで治療困難とされてきた悪性脳腫瘍に対する新たな治療の選択肢として注目されている。ただ、BNCTの治療効果は、使用するホウ素化合物によって左右され、現在使用されているboronophenylalanine(BPA)では、まだ十分な効果とは言えない。過去に各国で様々な新規ホウ素化合物が考案されてきたが、実用化には至っていない。我々は既存の医薬品とBPAを併用するという費用対効果に優れた新たな手法を考案し、今回の研究でその実現可能性を見出した。臨床での応用にはまだ時間を要するが、この本邦独自の手法によって、BNCTの治療効果の更なる向上が期待される。
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