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2023 年度 実施状況報告書

下肢スポーツ整形外科領域におけるT1 VIBE MRIによる骨評価の有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K16710
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

片倉 麻衣  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (30930549)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードMRI / CT / 骨形態
研究実績の概要

本研究の目的は、下肢スポーツ整形外科領域において、従来CTで評価が行われている病態に対して、VIBE MRIによって被曝なく同等の評価が可能かを調査することである。そのために、①膝関節・下腿・足部足関節の至適VIBE MRIの撮影条件、②VIBE MRIを用いた膝前十字靭帯(anterior cruciate ligament, ACL)再建術における骨孔位置評価はCTと比べて同等の結果が得られるか、③疲労骨折患者において、VIBE MRIはCTと同等に骨折線、骨肥厚、骨硬化、仮骨形成を評価できるか、を明らかとすることを目的としている。
初年度は、1.について、Philips社のMRIで至適プロトコルの調整を行い、膝関節、足関節において本シーケンスを使用できるようにした。また、至適ソフトウェアと手法を検討し、mimicsという画像処理ソフトウェアを用い、MRI画像から3D像を作成する手法を確立した。脛骨天蓋面と大腿骨顆間部の骨孔の描出も良好で、研究に必要な画像の作成が可能となった。
今年度は、2.の倫理申請が承認され、前十字靭帯再建術後患者のMRI撮影を開始した。これまで、8名の撮像を行い、画像を取得した。また、得られた画像を用いて画像解析を開始した。3.については、MRI、CTの撮影を行い、症例を集積している。疲労骨折患者については、疲労骨折患者は多くいるものの骨髄浮腫のみの割合も多く、骨折線を伴う割合が少ないため、症例の集積に難渋しているが、これまでに撮影を行った骨折患者においては、骨折線の観察は概ね良好であることが示されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度は、シーケンスの調整は素早く行えたが、本シーケンスのMRIを3Dに再構成する際、期待していたソフトウェアでは実行不可であり、他のソフトウェアでさらなる調整を要したため。また、今年度は倫理審査に難渋したため。

今後の研究の推進方策

ACL再建術後患者のMRIの3D化を行い、データ解析を進める。さらなる症例の集積を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 無症状プロバレエダンサーの足部足関節MRI所見の検討2023

    • 著者名/発表者名
      片倉麻衣
    • 学会等名
      日本整形外科学会学術集会
  • [学会発表] 無症状プロバレエダンサーの足部足関節MRI所見とその後1年の症状との関連の検討2023

    • 著者名/発表者名
      片倉麻衣
    • 学会等名
      日本スポーツ整形外科学会
  • [学会発表] MRI findings of the foot and ankle in asymptomatic professional ballet dancers2023

    • 著者名/発表者名
      Mai Katakura
    • 学会等名
      International Society of Arthroscopy, Knee surgery and Orthopaedic Sports Medicine

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公開日: 2024-12-25  

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