研究実績の概要 |
2022年度は成人脊柱変形患者新規症例の術前、ならびに2022年度以前に測定した症例の術後1年, 2年時の6分間歩行前後の歩行速度, 歩幅, 歩隔, ケーデンス, 足の長軸の外旋角度, 単脚支持時間, 体幹前傾角をMobile Motion Visualizer 鑑(AKIRA)(System friend, Hiroshima, Japan)を使用し測定し, 6分間歩行距離も測定した. 術前の症例に関しては, 患者因子として年齢, 性別, BMI, 内科併存疾患, 神経疾患の合併を調査し, 単純X線による術前の脊椎カーブについても詳細に脊椎・骨盤の矢状面・冠状面パラメータを計測した. 手術因子は, 固定範囲, 手術アプローチ, 矯正手法, 手術時間, 出血量, 周術期合併症(手術関連、神経関連、全身)を調査した. 術後1年,2年時の症例は歩行解析と同時期の単純X線による脊椎カーブ, 患者立脚型評価法を用いた健康関連QOL調査, 術後のSurgical site infection、機械的合併症、の発生状況を調査した. ここまで新規症例の調査並びに術後症例のフォローアップ調査は順調にできている. 2023年度以降は研究計画通り, 2022年度以前に測定した症例の術後1年, 2年, 5年時の歩行解析を行い, レントゲン調査, 健康関連QOL調査, 術後の合併症の発生状況を調査する. 同時の新規症例のリクルートも継続して行う.
|
今後の研究の推進方策 |
研究計画通り, 新規症例のリクルートともに, 2022年度以前の手術症例の術後1年, 2年, 5年時のフォローアップ、歩行計測を行い, 解析も行っていく.
|