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2023 年度 実施状況報告書

成人脊柱変形に対する矯正固定術後の歩行解析-長期評価-

研究課題

研究課題/領域番号 22K16738
研究機関浜松医科大学

研究代表者

有馬 秀幸  浜松医科大学, 次世代創造医工情報教育センター, 講師 (30646203)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード成人脊柱変形 / 矯正手術 / 三次元歩行解析
研究実績の概要

2023年度は成人脊柱変形患者新規症例の術前、ならびに2022年度以前に測定した症例の術後1年, 2年時の6分間歩行前後の歩行速度, 歩幅, 歩隔, ケーデンス, 体幹前傾角, 冠状面での傾斜角, 歩行時の股関節・膝関節の可動域をMobile Motion Visualizer 鑑(AKIRA)(System friend, Hiroshima, Japan)を使用し測定し, 6分間歩行距離も測定した.
術前の症例に関しては, 患者因子として年齢, 性別, BMI, 内科併存疾患, 神経疾患の合併を調査し, 単純X線による術前の脊椎カーブについても詳細に脊椎・骨盤の矢状面・冠状面パラメータを計測した, また患者立脚型評価法を用いた健康関連QOL調査も施行した. 手術因子は, 固定範囲, 手術アプローチ, 矯正手法, スクリュー本数、ロッド本数, 手術時間, 出血量を調査した.
術後1年,2年時の症例は歩行解析と同時期の単純X線による脊椎カーブ, 患者立脚型評価法を用いた健康関連QOL調査, 術後のSurgical site infection、機械的合併症、の発生状況を調査した. ここまで新規症例の調査並びに術後症例のフォローアップ調査は順調にできている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

計画通り新規症例並びにフォローアップ症例のデータも蓄積できている。

今後の研究の推進方策

2024年度以降は研究計画通り, 2022年度以前に測定した症例の術後1年, 2年, 5年時の歩行解析を行っていくとともに, これまでの結果に関してレントゲン調査, 健康関連QOL調査, 術後の合併症の発生状況を調査する.
これまでの結果をまとめて,成人脊柱変形患者の中長距離歩行障害の改善効果が術後長期にわたり維持されるかどうかを明らかにし,論文にまとめる. また, 患者因子, 手術因子と合わせて解析することで, どのような患者に対してどのような矯正手術を行うことがより歩行機能の改善に良いのか解析する. また今後の研究の継続を考え, 新規症例のリクルートも継続して行う.

次年度使用額が生じた理由

昨年度の雑経費を本年度に繰越した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 成人脊柱変形に対する矯正固定術後の三次元歩行解析-歩行改善不良例の特徴は?2023

    • 著者名/発表者名
      有馬秀幸, 大和雄, 長谷川智彦, 吉田剛, 坂野友啓, 大江慎,井出浩一郎, 山田智裕, 中井慶一, 黒須健太, 松山幸弘
    • 学会等名
      第53回日本脊椎脊髄病学会学術集会
  • [学会発表] 成人脊柱変形に対する矯正固定術後の歩行改善に乏しい症例の特徴は?-三次元歩行解析による検討-2023

    • 著者名/発表者名
      有馬秀幸, 大和雄, 長谷川智彦, 吉田剛, 坂野友啓, 大江慎,井出浩一郎, 山田智裕, 中井慶一, 黒須健太, 松山幸弘
    • 学会等名
      第96回日本整形外科学会学術総会
  • [学会発表] 歩行動作解析を用いた腰椎変性後側弯症の病態解明と臨床評価2023

    • 著者名/発表者名
      有馬秀幸, 大和雄, 長谷川智彦, 吉田剛, 坂野友啓, 大江慎, 山田智裕, 井出浩一郎, 黒須健太, 松山幸弘
    • 学会等名
      第38回日本整形外科学会基礎学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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