研究課題/領域番号 |
22K16748
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
井上 和也 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50646164)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 有限要素法 / 人工肩関節置換術 / 上腕骨 / 骨吸収 |
研究実績の概要 |
【目的】近年、人工肩関節置換術後の骨吸収の報告が散見される。骨吸収はストレスシールディングが原因の一つと考えられている。2016年より本邦で使用可能となったショートステムではスタンダードステムより骨吸収が少ないと報告されており、我々も、過去にショートステムで外側骨幹部の骨吸収が減らせる可能性を報告した。本研究の目的は、過去に臨床例で検討したものと同じスタンダードステム(ST)とショートステム(SH)挿入後の上腕骨への応力を有限要素法を用いて比較することにより、過去の臨床例での骨吸収の結果を生体力学的に裏付けることである。 【方法】対象は5肩で、女性2肩、男性3肩、平均年齢は71.6歳であり、腱板断裂後関節症の術前に撮影したCTを用いた。CTに基づいた有限要素モデルをMechanical Finder(計算力学研究センター)を用いて作成し、同じ機種Comprehensive Shoulder System [Zimmerbiomet]のSTとSHを挿入し、荷重は肩外転70度でかかる500Nとし、拘束は上腕骨末梢で行った。井上らの分類に基づいてステム周囲の各部位の上腕骨に生じる応力の測定を行った。(Zone1:大結節、Zone2:外側骨幹部、Zone3:外側三角筋結節以遠、Zone5: 内側三角筋結節以遠、Zone6:内側骨幹部、Zone7:内側頚部) 【結果】現在結果を解析中です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究結果を2023年度に行われる。 第50回日本肩関節学会学術集会に発表予定です。
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今後の研究の推進方策 |
研究結果を学会発表行った後に、英語論文作成し、英語雑誌に投稿する予定です。 また、海外学会においても発表する予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年9月よりMechanical finderを2年分払う予定でしたが 1年ずつ払うことになりましたので 2022年に1年分支払い済で 2023年度にも1年分の使用料を支払うことになったためです。
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