研究実績の概要 |
・ドキシサイクリン誘導型のDUX4発現細胞株, iHu5/KD3-DUX4-GFP, iC2C12-DUX4-GFPの樹立 筋分化する筋芽細胞株であるヒト由来Hu5/KD3細胞およびマウス由来C2C12にドキシサイクリン誘導型のDUX4発現ベクターを導入し、薬剤耐性マーカーによる選択圧をかけることで定常発現株(iHu5/KD3-DUX4-GFP, iC2C12-DUX4-GFP)を樹立した。DUX4はGFPとのfusion proteinとし、定常発現株におけるDUX4の発現を蛍光顕微鏡下におけるGFP発現として確認しようと試みたがなんらかの原因により確認できなかった。蛍光タンパクの発現が確認できなかった原因の探索に長い時間を掛けたが現在も解決されていない。RT-PCRによるDUX4のmRNAの発現に関してはRT-PCRのprimer作成、その確認に時間を要したが、DUX4発現量の亢進を確認することができた。また、DUX4-GFPがDUX4と同様に細胞毒性を誘導するかに関する確認のためドキシサイクリンを濃度依存的に添加し、MTS assayによる生細胞数測定で確認する予定であるが現時点ではそのステップまで至っていない。最適なドキシサイクリンの濃度と実験のTime courseもMTS assayが行えていないため次の段階であると考えている。
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