本研究では、免疫チェックポイント阻害薬による腫瘍免疫応答の活性化をさらに増強する治療法を確立するため、5-アミノレブリン酸を用いた光線力学的療法(ALA-PDT)の免疫賦活効果を解析し、それによる免疫チェックポイント阻害療法の増強効果を検証した。実験の結果、ALA-PDT併用により、免疫チェックポイント阻害薬の抗腫瘍効果が増強される傾向を見出した。さらに、制御性T細胞の有無が増強効果に関連している可能性を見出した。ALA-PDTと免疫チェックポイント阻害薬併用療法が有用である可能性が示唆された。
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