免疫細胞におけるLVRNの作用解析を行った.LVRN強制発現癌細胞株やスフェロイド培養にてLVRNを発現誘導させた癌細胞とPBMCを共培養して、免疫細胞におけるIDO1、JAK-STAT経路関連遺伝子群、ISGs、T細胞疲弊に関与する転写因子群(NFAT、NR4A、TOX、PRDM1、BACH2等)、免疫チェックポイント分子(PD1、TIM3、CTLA4、LAG3、TGIT等)の発現変化を検討した。また、IDO1発現が誘導された免疫細胞の同定、制御性T細胞数の変化、リンパ球のアポトーシス誘導に関してFlow cytometry法で検討を行った.さらに、IDO1陽性の免疫細胞をsortingし、共培養前と比べて発現が変化した遺伝子群をMicroarray法で検討した.LVRN shRNAを導入して,LVRN ノックダウン(KD)癌細胞株を作成し、同様の検討を行った. スフェロイド培養にてLVRNを発現誘導させた癌細胞およびLVRN KD癌細胞株におけるIDO1を含めた腫瘍の免疫回避に関与する遺伝子(PD-L1、CEACAM-1、CD200、FASリガンド等)、幹細胞マーカー(KLF4、Nanog、Oct3/4、CD133、CD44等)の発現について検討を行い、Sphere形成能や浸潤能についても検討した。また、LVRN発現によるIDO1発現誘導遺伝子をMicroarray法で解析した。
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