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2023 年度 実施状況報告書

頭頸部癌におけるスプライシング関連遺伝子CPSF1遺伝子異常による発癌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16935
研究機関東海大学

研究代表者

酒井 昭博  東海大学, 医学部, 准教授 (20384886)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード選択的スプライシング / CPSF1 / RNA-Seq / 頭頸部癌
研究実績の概要

近年、選択的スプライシングによる発癌機構が報告されてきている。スプライシング関連遺伝子の異常変異により選択的スプライシングに変化が生じ、スプライ シング変異が異常な機能を獲得することにより、細胞増殖・細胞周期の逸脱を生じ、それにより癌が誘発、促進される。しかし頭頸部癌においてこの発癌機構を 研究した報告は殆ど無い。過去に我々は頭頸部癌細胞株を用いてスプライシング関連遺伝子CPSF1の異常により発がんが誘発されることを明らかにした。よって 本研究では頭頸部癌におけるスプライシング関連遺伝子CPSF1とそれによるスプライシング変異の発現を、臨床検体を用いて解析、頭頸部癌の診断、治療に応用 可能なスプライシング変異を同定することを目的とする。 1 臨床検体を用いた免疫組織化学染色によるCPSF1過剰発現の解析を行い実際の日本人の頭頸部癌臨床検体におけるCPSF1発現の有無を確認する。2 新鮮凍結標本より RNAを 抽出し、RNA-Seq解析によるトランスクリプトーム解析を行い、キーとなるスプライシング変異を同定する。3 同定されたスプライシング変異を、TCGAデータ用 い、in silicoで解析を行う。4 細胞株、臨床検体を用いた実験的検証を行い、スプライシング変異の機能解析により発癌メカ ニズムの解明を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

FFPEからのRNA抽出に関して、比較的新しいサンプル(2-3年未満)を用いて、RNA抽出を試みたが、クオリティの問題から断念せざるをえなかった。そのため、新鮮凍結標本からの抽出に方針を変更したため。

今後の研究の推進方策

標本蓄積は順調に進んでおり、今年度は新鮮凍結標本からRNA抽出を行い、計画通り、RNA-Seqを行い、バイオインフォマティクス解析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

RNA-Seq解析を行えなかったため、当初の予定より使用する額が少ない結果となった。次年度に繰り越すと同時に、RNAシーケンスの費用として使用を計画する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] 上手な咽喉頭内視鏡所見の撮り方2023

    • 著者名/発表者名
      酒井昭博
    • 学会等名
      第47回日本頭頸部癌学会・学術講演会
  • [学会発表] Prognostic Value of Inflammatory and Nutritional Biomarkers of Immune Checkpoint Inhibitors for Recurrent or Metastatic Squamous Cell Carcinoma of the Head and Neck2023

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Sakai
    • 学会等名
      The 8th conference of ASHNO 2023
    • 国際学会
  • [学会発表] Prognostic factors for nivolumab in recurrent metastatic head and neck cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Iijima, Akihiro Sakai
    • 学会等名
      The 8th conference of ASHNO 2023
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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