ぶどう膜炎は、過剰な免疫反応による眼内炎症で、ステロイドが急性期の治療に使われるが、副作用が多く長期使用は困難である。本研究者はオメガ3脂肪酸に着目し、その抗炎症効果について検討を行い、オメガ3脂肪酸がTh1/Th17細胞系を抑制し、マウスぶどう膜炎モデルで抗炎症効果を示すこと、抗原提示細胞(APC)の中で特に樹状細胞(DC)を介して抗炎症効果を発揮することを示した。さらに、オメガ3脂肪酸を摂取したマウスの脾臓から単離したDCを用いて、眼内炎症や全身の炎症性サイトカインを抑制できることを示した。
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