広範囲熱傷はいまだに致死率が高く、熱傷面積は予後に大きな影響を与える要因である。経時的に熱傷が進行するburn wound conversionという概念があり、ラットやブタなどの動物モデルを用いて基礎研究が行われてきた。本研究では、マウスを用いたburn wound conversionを模した動物モデルに対し、羊膜由来間葉系幹細胞エクソソームを投与することで、熱傷創に与える影響を検証した。羊膜由来間葉系幹細胞エクソソームを潰瘍など創傷に投与することで、創治癒促進効果が報告されていたが、本研究では、burn wound conversionの抑制効果が示唆された。
|