本研究はリンパ浮腫に対する、非侵襲的診断方法の確立を目的として、①データ収集②試作品の開発を目的として行った。 上肢リンパ浮腫であれば通常は郭清をしていない対側の部位は健常である。そのため、片側の上肢リンパ浮腫患者を対象とし、その健側と患側を比較することで、診断の根拠となりうる所見が生じるか評価した。その結果、リンパ浮腫肢は皮膚の硬さだけではなく粘弾性が増加しており、これらの所見がリンパ浮腫の特徴量を掴むのに有用である可能性が示唆された。 試作品の開発も並行して行い、皮膚に貼付するだけで皮膚の硬さを評価することができる試作品の開発に成功した。
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