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2022 年度 実施状況報告書

骨芽細胞分化と骨形成における線維性異形成症型GNAS変異遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K17023
研究機関東京歯科大学

研究代表者

明石 良彦  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70875690)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード線維性異形成症 / GNAS遺伝子 / ミスセンス変異
研究実績の概要

本研究の目的は、FDの原因であるGNAS遺伝子のミスセンス変異(R201H)が線維性結合組織の増生と骨芽細胞分化/骨形成を制御するメカニズムをin vitro実験系とin vivo移植実験系を用いて明らかにすることである。そのために、まず骨軟骨前駆細胞への分化能を保持する未分化間葉系細胞株であるC2H10T1/2細胞、骨髄間質細胞由来株であるST2細胞、骨芽細胞葉細胞株であるMC3T3-E1細胞を用いて、FD型変異型GNAS遺伝子の役割をin vitro実験系で明らかにする。
FD変異型GNAS遺伝子発現細胞株の樹立のために、R201H変異あるいはR201C変異を導入したヒトGNAS遺伝子cDNAをIRES-GFP配列を含むレンチウイルスベクタープラスミドにクローニングし、パッケージングプラスミドとともに293T細胞にトランスフェクションさせた。培養上清を超遠心濃縮して得たレンチウイルス粒子をC2H10T1/2細胞、ST2細胞およびMC3T3-E1細胞の各細胞に感染させた。感染させた細胞は、GFP蛍光を指標としてオールインワン蛍光顕微鏡を用いてFD変異型GNAS遺伝子発現細胞株を樹立させた。コントロール群として、FD変異型GNAS遺伝子が導入されていないempty群およびwild type群も同様に樹立させた。
in vitro実験系において、FD変異型GNAS遺伝子導入群および未導入群のC2H10T1/2細胞、ST2細胞およびMC3T3-E1細胞を得られ、現在、各細胞の細胞増殖能の変化や培養系における骨芽細胞分化の解析を開始し、その検討に着手している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、FDの原因であるGNAS遺伝子のミスセンス変異が線維性結合組織の増生と骨芽細胞分化/骨形成を制御するメカニズム解析のために、in vitro実験系において、FD変異型GNAS遺伝子であるR201H変異およびR201C変異が導入されたC2H10T1/2細胞、ST2細胞およびMC3T3-E1細胞を樹立することができた。しかしながら、FD変異型GNAS遺伝子発現細胞の樹立に当初の予定より時間を要し、得られた細胞の細胞増殖能の変化や培養系における骨芽細胞分化の解析がまだ進んでおらず、やや遅れていると判断している。

今後の研究の推進方策

現在、FD変異型GNAS遺伝子発現細胞が樹立され、得られた細胞の解析を進めているところであり、Cell Counting Kitを用いた細胞増殖能の変化、定量的RT-PCRによる骨芽細胞分化関連遺伝子発現などの骨芽細胞分化について検索していく。
さらに、in vivo移植実験系を行い、ヌードマウス頭頂骨骨膜下にFD変異型GNAS遺伝子発現細胞および非導入細胞を移植し、検討を進めいていく。

次年度使用額が生じた理由

FD型変異GNAS遺伝子導入細胞の解析開始が遅れたため、解析に用いる試薬購入分の次年度使用額が生じたが、次年度の解析の際に使用される予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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