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2023 年度 実績報告書

ラットのインプラント周囲軟組織の創傷治癒時におけるCXCL2の発現と局在

研究課題

研究課題/領域番号 22K17098
研究機関東京歯科大学

研究代表者

浅見 洋佑  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70875749)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードインプラント / インプラント周囲炎 / インプラント周囲軟組織 / CXCL2 / ラット / LPS
研究実績の概要

インプラント体の埋入によって口腔粘膜が貫通されることで形成されるインプラント周囲軟
組織は、天然歯の歯周組織と比較して組織学的に脆弱であるため、骨までの炎症波及が早く、インプラント周囲炎が生じやすいとされている。
申請者の研究チームでは網羅的な遺伝子解析法であるマイクロアレイ法を用いて、口腔粘膜組織、歯周組織と比較しインプラント周囲軟組織で特異的に発現する遺伝子を特定している。これらの遺伝子の多くは「炎症」「免疫」に関与しており、特に免疫担当細胞の遊走などに関与するCXCL2はインプラント周囲軟組織に特異的発現する遺伝子であり、ケモカインの一種であるCXCL2がインプラント周囲炎に対してどのような発現変化をするか、また発現制御することによってインプラント周囲炎の予防が可能であるかどうかを明らかにするためにインプラント周囲炎モデルラットの作製を行った。
ラットにチタン製インプラントを埋入し、インプラント周囲軟組織の治癒完了後に歯周病のメカニズムにおける重要な病原性因子であるPorphyromonas gingivalis由来のリポポリサッカライドを3日毎に滴下し、インプラント周囲炎を惹起させる。周囲炎の評価方法として動物実験用マイクロCTや組織標本にて軟組織および硬組織の炎症反応を確認した。
。本研究の成果によって、インプラント周囲炎の予防法が確立されれば、在宅患者のインプラント周囲炎罹患率を減少させることができ、国民の健康に大きく寄与できるものと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of the application of low-temperature atmospheric plasma on titanium implants on wound healing in peri-implant connective tissue in rats2024

    • 著者名/発表者名
      Harada Atsuro、Sasaki Hodaka、Asami Yosuke、Hanazawa Kiyotoshi、Miyazaki Sota、Sekine Hideshi、Yajima Yasutomo
    • 雑誌名

      International Journal of Implant Dentistry

      巻: 10 ページ: -

    • DOI

      10.1186/s40729-024-00524-3

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 糖尿病モデルラットにおける低温大気圧プラズマ処理によるインプラント周囲軟組織への効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      宮﨑創太,新村佳大,原田惇朗,浅見洋佑,平野友基,佐々木穂高
    • 学会等名
      第316回東京歯科大学学会・総会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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