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2023 年度 実施状況報告書

ウェアラブルデバイスによる要介護高齢者の食事見守り

研究課題

研究課題/領域番号 22K17108
研究機関新潟大学

研究代表者

村上 瞳 (戸川瞳)  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (10845879)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード高齢者 / ウェアラブルデバイス
研究実績の概要

要介護高齢者・介護給付金は増加しており,わが国において介護費用を抑制することはひっ迫の命題である.特に介護度が高い高齢者には,食事介助・見守りが行われることが多い.高齢者歯科分野において,安全な食事を提供するための手法が報告されてきたが,口腔機能に加えて,食事中に十分な咀嚼がみられるかを評価することは食事選択や窒息予防に必要である.我々は,ウェアラブルデバイス型の耳掛け式咀嚼回数計(bitescan)の開発を進めてきた.本研究では,本装置を応用した要介護高齢者における食事の見守りシステムの確立を提案する.また経時的な高齢者の咀嚼行動と,口腔機能・食形態との関連を明らかにすることを目的とする.
口腔機能や咀嚼のために,適切な欠損補綴治療を行い機能回復と残存組織の保全を達成することが重要である.臼歯部咬合支持が減少すると前歯部に欠損が拡大することがあるため,遊離端欠損が上顎前歯部に及ぼす影響を検討した.実際に遊離端欠損歯列を有する患者83名(男性29名,女性54名,平均年齢69.4歳)を対象として咬合力測定フィルム(デンタルプレスケール)を用いて咬合力を測定した.欠損歯数が多いほど,総咬合力は小さく,前歯部に加わる咬合力とその割合は大きくなった.義歯を使用することで前歯部に加わる力は有意に減少した.遊離端欠損において義歯を装着することで上顎前歯部の負担が減少することが示された.前歯部の負担を減らすことで喪失を予防し,欠損拡大の防止につながることが予想されることから,遊離端欠損を有する患者に対して義歯を装着する意義は大きいと考えられる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

育児休業で研究を中断したため進捗が遅れている.

今後の研究の推進方策

育児休業を取得して科学研究費に関する研究活動を中断した.次年度より本研究活動を再開する予定である.

次年度使用額が生じた理由

育児休業で研究を中断したため,調査に必要な物品の購入等は見送った.次年度以降調査を行う際に物品を購入する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Clinical Measurements of Force Exerted on Anterior Teeth in Partial Edentulous Distal Extension2024

    • 著者名/発表者名
      Togawa Hitomi、Gonda Tomoya、Karino Takeshi、Maeda Yoshinobu、Ono Takahiro、Ikebe Kazunori
    • 雑誌名

      The International Journal of Prosthodontics

      巻: 37 ページ: 27~33

    • DOI

      10.11607/ijp.8281

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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