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2023 年度 実施状況報告書

405nm波長光および光触媒を利用した双方向からの義歯清掃方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K17130
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高草木 謙介  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (90804584)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードデンチャープラーク / 義歯性口内炎 / C. albicans / リライン材 / 表面特性
研究実績の概要

本年度は,従来型の化学重合型リライン材と比較して,操作時間が長く,リライン時の操作性がよい光硬化型リライン材について経年劣化による表面特性の変化と微生物付着にあたえる影響について検討を行った.化学重合型リライン材(トクヤマリベースⅢ),光有重合型リライン材(ヒカリライナー),加熱重合型義歯床用ポリメチルメタクリレート(PMMA)(アクロン)の3種類の材料を使用して試料を製作した.製作した試料を人口唾液中に0,15,30,60,90,180日間浸漬した後に実験に使用した.試料の表面特性は,ビッカース硬さ,表面粗さ,色調変化,接触角測定を行った.微生物付着に関しては,Candida albicans(C. albicans)の酵母型菌体1.0x 106Cellを各試料に接種し,37℃,24時間培養を行った.付着した生細胞をATP量測定を行い定量化するとともに,試料表面の細胞を蛍光染色し視覚的に観察した.ビッカース硬さは常温重合型では,ベースラインと比較して60日後以降は有意に硬度が上昇した.光重合型では60日後に硬度の上昇を認めたものの期間を通じて硬度の変化は少ない傾向であった.表面粗さ,色調変化,接触角測定および微生物付着に関しては各試料間で経時的な変化は認めなかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は新規リライン材にの経時的な劣化による表面特性の変化および微生物付着への影響を調査した.当初の予定では光触媒添加による義歯床用材料の機械的性質や微生物付着の抑制効果を検証する予定であったが,上記のデータ採得を行ったため進捗に遅れが生じた.

今後の研究の推進方策

まずは上記概要で記載したデータについて,微生物付着試験に関する条件を再度検討し実験を行う予定である.得られた成果を学科発表や論文投稿することで発表する予定である.

次年度使用額が生じた理由

本年度計画していた実験においては既存の試薬などを用いて実施可能であったことから当該助成金が生じた.次年度の計画については新たな試薬を購入して実施予定であるため購入に充てる予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Morphological Comparison of Residual Ridge in Impression for Removable Partial Denture between Digital and Conventional Techniques: A Preliminary In-Vivo Study2023

    • 著者名/発表者名
      Ishioka Yurika、Wada Junichiro、Kim Eung-Yeol、Sakamoto Kazuki、Arai Yuki、Murakami Natsuko、Yamazaki Toshiki、Takakusaki Kensuke、Hayama Hironari、Utsumi Miona、Inukai Shusuke、Wakabayashi Noriyuki
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Medicine

      巻: 12 ページ: 7103~7103

    • DOI

      10.3390/jcm12227103

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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