研究課題
若手研究
器官形成は、細胞の増殖に差をつけることで達成される。つまり、細胞増殖をオンにする部位とオフにする部位の配置と、その増殖方向の制御によって、器官の形は決められていく。本研究による結果から、神経堤由来細胞の遊走後の細胞増殖活性は、遊走前の一時点での古典的Wntシグナル活性に制御されている可能性が示唆された。
発生生物学
先天異常の多くは、器官の形成不全を意味する。形成不全を未然に防ぐための生前診断や生前治療の開発には、形成不全の原因の解明が不可欠となる。本研究成果は、Wntシグナルの異常による細胞増殖の変化が先天異常の原因の一端を担う可能性を示した