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2023 年度 実績報告書

乳歯歯髄幹細胞培養上清・エクソソームの骨誘導機序の解明と口蓋裂骨再生治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22K17229
研究機関広島大学

研究代表者

平木 智香  広島大学, 医系科学研究科(歯), 研究員 (70881275)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードSHED / 間葉系幹細胞 / 培養上清 / 骨再生 / 口蓋裂
研究実績の概要

本研究では、乳歯歯髄由来間葉系幹細胞 (SHED) とSHEDの培養上清 (SHED-CM) の優れた組織再生能に着目した。SHED-CMに含まれる骨再生に有用な液性因子および細胞外の小胞エクソソーム (SHED-EXs)を解明するととも に、SHED-CM を応用した新規の顎裂部骨再生治療法の確立を目指すことを目的とする。
これまでに、SHED-CMが骨欠損部の骨再生能を有していることを解明し、SHED-CMに含まれるタンパク質の定量解析を行なった。SHED-CM 中には、脳神経栄養因子 (BDNF)、骨誘導タンパク質 (BMP-2, 4)、破骨細胞分化抑制因子(OPG)、血管新生因子(VEGF)、単球走化性促進因子 (MCP-1) などが含まれていることを解明した。
ヒト由来血管内皮細胞株 (HUVEC)、マウス頭蓋冠由来骨芽細胞株 (MC3T3-E1)、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hBMSCs)を培養し、SHED-CMを添加し、細胞増殖能、骨代謝因子および血管新生マーカーの発現について検証を重ねた。各細胞にSHED-CMを添加して培養し、細胞増殖能について検証を行なった結果、SHED-CM群で有意に細胞増殖および骨形成関連因子の遺伝子発現に有意な亢進が認められた。また、SHED-CMに含まれるタンパク質の定量解析の結果解明された液性因子について、抗中和抗体を添加し、細胞増殖能および骨形成能を検証することで、SHED-CM中の骨再生に有効な上清成分の液性因子について検証を行なった。さらに、これらの研究結果について論文の投稿を行なった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヒト乳歯由来歯髄間葉系幹細胞の培養上清が骨芽細胞および骨髄由来間葉系幹細胞の代謝 に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      國松亮,平木智香,力武航大,坂田修三,阿部崇晴,安藤和代,中谷文香,谷本幸太郎
    • 学会等名
      第 82 回日本矯正歯科学会学術大会(新潟)

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公開日: 2024-12-25  

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