低酸素環境下で培養された骨細胞のRNA-seq(網羅的遺伝子発現)解析により、Lipocalin 2 (LCN2)をコードするLCN2遺伝子発現が増加することを発見した。LCN2は破骨細胞形成に直接的影響を与えなかったが、骨細胞に作用して間接的に破骨細胞形成に影響を与えていることが示唆された。また、細胞死した骨細胞が放出するDAMPs(ダメージ関連分子パターン)を含む因子は、破骨細胞形成を増強することが明らかになった。矯正学的歯の移動のモデルマウスを用いた研究により、骨細胞の細胞死が破骨細胞形成に重要であることが示唆された。
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