研究課題/領域番号 |
22K17264
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 遊洋 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60824737)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 歯科産業保健 / 産業衛生 |
研究実績の概要 |
先進国では全労働者の約15%が夜間勤務を行っている。不規則な勤務を行う必要があるため、夜間勤務は循環器疾患や2型糖尿病発症などと関連していることが報告されている。しかし夜間勤務が口腔疾患に与える影響を検討した論文は少なく、エビデンスの蓄積が必要である。本研究の目的は、夜間勤務とう蝕および歯周状態の関連を明らかにすることである。 インターネット調査会社を利用して質問調査を行い、3,132名から口腔の健康状態、夜間労働の有無を含めた労働環境要因、社会経済的状態などを得た。また、想定している中間要因である血糖値、口腔保健行動、ソーシャル・サポートの有無も収集した。そのうち、879名から口腔内写真と対象年度の健康診断の結果を得た。現在はデータクリーニング中である。更に別集団の238名に、自己報告の口腔の健康状態(現在歯数、DMF歯数など)を含んだ質問紙調査と歯科検診を行った。質問紙調査と歯科検診の結果はすでにデータ化を行った。こちらもデータクリーニング中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、2020年から労働者の定期健康診断は年末頃に延期している企業が多い。そのため、定期健康診断のデータを得るために調査時期を年度末頃に設定していた。しかし、それでも目標とした回答者の数が集まらなかったため、調査参加期間を延長した。そのため、データの取得が遅延した。現在はデータクリーニング等を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は得られたデータを用いて統計解析を行い、論文を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度に調査実施費用を使用することになっていたが、目標とした回答者の数が集まらず調査参加期間を延長したため研究計画に遅延が発生した。そのため、次年度にて調査実施費用として使用する。
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