研究実績の概要 |
2023年に日本のウェブリサーチ会社を通じて20~64歳の正社員3,044人を対象に実施した自記式質問調査のデータを得て、交代制夜間勤務経験と口腔の健康状態の関連を検討した横断研究を行った。交代制夜間勤務の期間はアメリカのNurses’ Health Studyで使用されている質問項目を用いて評価した。歯の喪失本数は自己申告の残存天然歯数に基づいて評価した。重度歯周炎の有無は4つの質問項目からなるスクリーニング質問票を用いて評価した。参加者のうち、10.9%が1~5年間の交代制夜間勤務に従事していた。11.0%が6年以上交代制夜間勤務に従事していた。共変量を調整したモデルでは、1~5年の交代制夜間勤務期間は歯の喪失(β -0.74、95%信頼区間 -1.55, 0.08)および重度歯周炎(prevalence ratio 1.80、95%信頼区間 1.33, 2.43)と関連していたが、歯の喪失との関連は統計的に有意ではなかった。
|