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2022 年度 実施状況報告書

全国がん登録を活用した口腔がんの地域格差と予防施策の探求に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K17280
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所)

研究代表者

小山 史穂子  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部主査 (40779542)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード全国がん登録 / 口腔がん
研究実績の概要

第3期がん対策推進基本計画にて、口腔がんを含む希少がんについて、わが国は情報を集約・発信する体制を整備することを施策として掲げている。しかしながら、口腔がんについて単独での疫学研究は数が限られており、口腔領域特有の歯科医療体制などを加味した医療施策に関するエビデンスの構築が遅れている。本研究では、全国がん登録や人口動態統計などのデータを用いて、わが国の口腔がん罹患や死亡の地域格差について分析するとともに、インターネット調査を行い、一般住民における口腔がんの理解も評価を行い、今後の医療施策に資するエビデンスを構築する。
その中で、わが国の全国がん登録データを用いて、口腔がんについて分析した研究は、我々の知る限り存在せず、本研究で得られる口腔がん罹患のデータは医療政策立案および診療の場における基礎的データとして高い公益性を有すると考える。
本年度はその分析の骨子となる全国がん登録の申請手続きを行い、全国がん登録情報提供等審議委員会を経て、無事にデータ使用が許可された。そのデータのデータクリーニング、概解析を行った。
住民を対象にしたインターネット調査については、口腔外科学会が行った口腔がんに関する認知度調査の調査用紙を入手し、調査項目の確認を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

解析に必要な全国がん登録の申請が完了し、無事にデータを取得できた。全国がん登録は申請からデータが配布まで時間を要すると伺っていたので、初年度に無事受理し、解析作業へと移れる。また当初、人口動態統計データを取得して予定していた口腔がん死亡に関する分析も、全国がん登録データで可能であることがわかった。

今後の研究の推進方策

全国がん登録を用いて、現在は月別の口腔がんの推移について検討を行っている。都道府県格差の点については、希少がんデータブックにて口腔がんについても情報が記載されているので、方向性を検討していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響で国際学会がWeb学会となったため、外国旅費としていた部分が、減額となった。今後の研究会や学会参加へと振り替えて使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Faster surgery initiation in oral cancer patients during the <scp>COVID</scp> ‐19 pandemic in Osaka, Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Koyama Shihoko、Morishima Toshitaka、Saito Mari Kajiwara、Ma Chaochen、Nishimura Nao、Aoki Kengo、Nishio Minako、Otsuka Tomoyuki、Tabuchi Takahiro、Ishibashi Miki、Miyashiro Isao
    • 雑誌名

      Oral Diseases

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1111/odi.14518

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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