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2022 年度 実施状況報告書

診断エラーの卒前教育の実態調査と仮想体験の有効性評価によるバーチャル教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K17310
研究機関順天堂大学

研究代表者

宮上 泰樹  順天堂大学, 医学部, 助教 (10816317)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード診断エラー / 医学教育 / バーチャル教材
研究実績の概要

診断エラーは、診療の5-10%で発生する身近な現象で患者の安全に影響し、診断エラー関連の医療訴訟は経年的に減らず医療経済にも影響を及ぼす。そのため米国では診断エラーが近年注目され、卒前後の診断エラー教育が重要視されている。従って本邦でも診断エラーに関する卒前教育の研究および環境整備が課題となる。また本邦の卒前教育は近年、臨床実地教育を重視しており、診断エラーを実体験に近い形で疑似体験できる教材供給が必要となる。
そこで申請者は、診断エラーによる医療訴訟が減少しないのは診断エラーの卒前教育が影響していると仮説を立てた。その立証のため、①本邦や米国アジアの医学生を対象にした卒前教育の実態調査、②診断エラー教育の基盤となるコンテンツを明示するため効果的で革新的な動画教材の有効性を評価する。本研究を経て、本邦の診断エラーの卒前教育を向上させ、最終的には診断エラーの減少、患者予後の改善と医療経済の発展を期待する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究①本邦や米国アジアの医学生を対象にした卒前教育の実態調査に関しては、研究の足掛かりとして医師国家試験終了直後の診断エラー教育の実態を調査し、現在論文執筆中である。
研究②診断エラー教育の基盤となるコンテンツを明示するため効果的で革新的な動画教材の有効性を評価に関しては、教育コンテンツの元となるシナリオを作成し、2023年度中の完成を目論む。

今後の研究の推進方策

研究①本邦や米国アジアの医学生を対象にした卒前教育の実態調査に関しては、今までの活動に追加し、看護師の診断エラーの知識や、海外の医学生との比較も今後行う。
研究②診断エラー教育の基盤となるコンテンツを明示するため効果的で革新的な動画教材の有効性を評価に関しては、教育コンテンツ動画を作成し、2023年度中に完成させ、アンケート研究を行う。

次年度使用額が生じた理由

動画を撮影するのが次年度になったこと、機材を購入した企業が病院と契約しており想定より安価に購入できたため。

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公開日: 2023-12-25  

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