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2023 年度 実施状況報告書

自治体による保健医療・介護分野ビッグデータ分析及び健康づくり事業評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K17319
研究機関北海道教育大学

研究代表者

鈴木 哲平  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40768751)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードデータベース医学 / レセプト情報・特定健診等情報データベース / NDB / 健康情報 / 介護情報 / ビッグデータ分析
研究実績の概要

2023年度においては「ビッグデータとAIを活用した、医療費・介護費抑制の可能性」についての調査・研究活動を重点的に取り組んでおり、具体的な成果としては下記の2点があげられる。
1.「特定健診データを用いたロジスティック回帰分析による2型糖尿病予測モデルの構築及びリスク因子の抽出」
特定健診データと医科レセプトデータを結び付け、非侵襲的データによって2型糖尿病の早期予防へとつながるリスク因子を抽出することに加え、年齢層により異なるリスク因子を抽出することを目的として、ロジスティック回帰分析を行った。結果として、国民健康保険では、「性別」、「歩行速度」、「服薬_脂質」、「服薬_血圧」がリスク因子として抽出され、後期高齢者医療保険では、「食べ方_夜食」、「性別」、「服薬_血圧」がリスク因子として抽出された。
2.「介護保険利用者における1年後の医科・歯科・介護費用に影響を与える要因の分析」
歯科レセプトを含む介護レセプト、国保レセプト(医科)、後期高齢者レセプト(医科)の3つのデータベースについて、国保レセプトと後期高齢レセプトから、傷病名称に「2型糖尿病」を含むデータを抽出(2型糖尿病・糖尿病性腎症などの合併症も含む)し、「2型糖尿病の有無」情報を、歯科点数を含む介護レセプトと連携した後、74歳以下と75歳以上に分けて、複数の機械学習による「1年後の医療費予測モデル」「 1年後の歯科医療費予測モデル」「 1年後の介護給付費予測モデル」を作り、2型糖尿病の介護保険利用者における、1年後の医科・歯科医療費と介護給付費に影響を与える要因を明らかにすることを目的として、機械学習(ランダムフォレスト、ブースティングツリー、ニューラルネットワーク)を用いた分析を行った。その結果、1年後の医療費に影響を与えるのは、医療費と施設サービス利用の有無、居宅サービス利用の有無であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究成果としては複数の結果が出ているため、研究進捗状況としては概ね順調であるが、これまでに研究成果報告が十分にできているとは言えないため、やや遅れているという状況となっている。2024年度は学術論文の作成・投稿に重点的に取り組む予定である。

今後の研究の推進方策

これまでに研究成果報告が十分にできているとは言えない点が、課題となっている状況である。そのため、2024年度は学術論文の作成・投稿に重点的に取り組む予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた学会発表(旅費含む)や論文投稿(投稿料)が出来ていないため、次年度使用額が大きく生じている。2024年度はこれまでの成果を発表する機会を増やしていくことで、予定していた学会発表や論文投稿に関する予算を使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 特定健診データを用いたロジスティック回帰分析による2型糖尿病リスク因子 の抽出2023

    • 著者名/発表者名
      金野諒太、上田龍一郎、鈴木哲平、永井亘、青山毅、榎本尚志、中田駿太朗、小笠原克彦
    • 学会等名
      第43回医療情報学連合大会
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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