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2022 年度 実施状況報告書

遺伝子多型がTotal SVD scoreと脳心血管イベントに与える影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K17328
研究機関佐賀大学

研究代表者

鈴山 耕平  佐賀大学, 医学部, 助教 (50772638)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードTotal SVD score / 脳心血管イベント / ALDH2 / APOE
研究実績の概要

①2023年3月末時点で699名の参加者から同意を得て、登録が完了した。共同研究者との調整もあり、頭部MRI所見のデータベース30名に留まっている。現時点のベースラインデータ解析では認知機能検査(MoCA-J)に関して、ALDH2遺伝子の野生型(ALDH2 *1/*1)に対してヘテロ接合体変異型(ALDH2 *1/*2)が有意にスコアが低いことが示された。しかしながら、ホモ接合体変異型(ALDH2 *2/*2)ではスコア低下の傾向が弱まるため、飲酒量やその他の因子での調整が必要であり、引き続き解析を行っていく。
②第31回日本脳ドック学会総会で発表「脳ドック と 地域住民対象脳健診 受診者の属性比較」
本研究の脳ドック受診者の自己負担額は平均1万3000円であるが、肥前精神医療センターとの共同研究として受診者の自己負担が無料である地域住民脳健診との受診者背景を比較した。第31回日本脳ドック学会総会で発表を行った。結果として脳ドックコホートは年齢若く、男性が多く、喫煙歴が高く、認知機能検査(MoCA-J)のスコアが高いことが明らかになった。受診者が自らの健康のために費用を負担する脳ドックという健診形態は世界でも珍しく、この結果は各個人の社会経済的背景まで考慮した個別の健康寿命伸長戦略において価値の知見と考える。
③登録者の年次アンケート調査では、すでに2名の脳心血管イベント(脳梗塞、脳出血各1名)が確認され、該当疾患に関する受診状況も確認ができた。また3名の死亡(膵癌、脳出血、不明各1名)が報告されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年3月末時点:699名の登録とALDH2遺伝子解析が完了。共同研究者との調整もあり、APOE遺伝子解析は88名、頭部MRI所見の評価は30名に留まっている。

今後の研究の推進方策

①2025年度までに登録者1200名を予定している。
②登録者のベースラインデータに加え、年次アンケート調査で脳ドック受診後の脳心血管イベントを把握する。
③800名到達の時点で頭部MRI所見(Total SVD score)と受診者背景についての解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

登録者数は概ね順調に増えたが、ALDH2遺伝子、APOE遺伝子の解析にタイムラグがあり、その必要物品の購入・検査委託が次年度にずれ込むため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脳ドック と 地域住民対象脳健診 受診者の属性比較2022

    • 著者名/発表者名
      鈴山耕平、井手俊宏、松本明子 、藥師寺祐介、八尾博史、原英夫
    • 学会等名
      第31回日本脳ドック学会

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公開日: 2023-12-25  

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