研究課題/領域番号 |
22K17363
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横内 陳正 東京大学, 社会科学研究所, 助教 (70845875)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 従業員 / インクルージョン / キャリア / 職業性ストレス / メンタルヘルス |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は,職場のインクルージョンが従業員の主観的キャリアの形成を媒介して精神的健康に及ぼす影響を,3時点の縦断調査と分析により明らかにすることである。 令和5年度は,まず,昨年度に収集したデータを用いて行っていた,職場のインクルージョンに関する日本語版尺度の信頼性と妥当性の検証について,成果を取りまとめディスカッションペーパーとして公開した(CSRDA Discussion Paper Series No. 57)。 つぎに,データ収集について,Wave 1調査を実施した企業における継続調査が困難になったため,調査デザインを変更し新たにウェブ調査を開始した。具体的には,調査会社が保有する国内モニターを対象とした1回目のウェブ調査を実施した(2024年2月)(有効回収数:10,000名)。また,日本語版の職場のインクルージョン尺度と,英語版のオリジナル尺度との間の文化的等価性を確認するべく,海外モニター(アメリカ,オーストラリア,シンガポール,イギリス)を対象としたウェブ調査も追加的に実施した(2024年3月)(有効回収数:1,000名)。これらのデータキュレーションは既に完了している。 さらに,職場のインクルージョンと対立する概念である社会的排除としてのハラスメントに着目した二次分析も行った。これら二次分析の成果を取りまとめたうえで,学会にて報告し(ICOH-WOPS & APA-PFAW 2023),学術論文として公開した(Construction Management and Economics 2024)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度は,調査デザインの変更を余儀なくされたため,当初の計画よりもやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は,国内および海外で収集した調査データを用いて特異項目機能を検証し,文化的等価性に関する尺度の性能評価を行う。加えて,国内でのWave 2,Wave 3調査を実施し,3時点の縦断データを用いた分析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じたのは,計画していた物品(学術書等の設備備品や印刷紙等の消耗品)の購入を後ろ倒しにしたことなどに由来する。令和6年度は,当初の使用計画に加えて,令和5年度に予定していた物品の購入なども行う予定である。
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