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2023 年度 実施状況報告書

尿検査マーカーと循環器疾患・腎不全の発症に関する大規模疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K17388
研究機関筑波大学

研究代表者

木原 朋未  筑波大学, 医学医療系, 助教 (10912165)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 尿検査 / 循環器疾患 / 腎不全 / 生活習慣病 / 疫学研究 / 食塩摂取
研究実績の概要

我々のグループでは長期にわたり地域に密着した疫学調査を実施してきている。
本研究では、尿検査マーカーを用いて、CKDの重症化に関わる重要な要因を明らかにすることを目的としており、昨年度には、1つの地域住民を対象として、市町村が行う集団健診の際に生活習慣等に関する質問紙調査を実施し、健診時に得られた採尿検体の余りを収集した。収集した尿検体(1473件)を用いて尿検査マーカーの測定を実施し、結果票を郵送で地域住民に返却するとともに、尿検体を凍結保存した。今年度は、質問紙調査結果と、健診データを活用し、尿検査マーカーがどの程度の頻度で、どのような人で異常値になるのかを解析した。また、特定の尿検査マーカーが長期保管した凍結検体において安定して測定可能であるかを明らかにするため、一部の凍結検体を用いて尿検査マーカーを再測定し、凍結前の測定値と凍結後の測定値の比較を行った。
昨年度に本研究と同様の調査を他地域でも実施しており、尿検査マーカーおよび質問紙調査の内容に同一のものがあることから、集計結果の比較を行った。一部の質問項目では、地域による違いが明確に認められた。地域における対策事業を実施していく上では、地域特性を考慮することが有用な可能性がある。
健診データや電子レセプトデータ等も継続的に収集されており、データを統合するためにデータの加工等を行い、追跡研究を実施するためのデータベースの整備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度地域住民を対象として収集した尿検体の凍結検体を用いて尿検査マーカーの測定を実施し、データの収集や解析が順調に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

凍結検体を用いて、さらに追加で尿検査マーカーの測定を実施する。
また、これまでに測定した尿検査マーカーの結果や、同時に行った健診・質問紙等のデータを用いた横断的な解析に加えて、毎年実施される集団健診のデータや電子レセプトデータ、死亡原因等とのデータを統合し、縦断的な解析を実施する体制を整備する。
CKDの重症化に関わる要因や、ハイリスク者に関する解析を行い、結果をまとめる。

次年度使用額が生じた理由

凍結検体を用いた尿検査マーカーの測定を今年度は一部のみ実施し、来年度も測定を行う方針としたため。

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公開日: 2024-12-25  

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