研究課題/領域番号 |
22K17392
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 浩輔 京都大学, 医学研究科, 助教 (80903830)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 社会経済因子 |
研究実績の概要 |
貧困や孤立などの慢性的な社会ストレスは、糖尿病およびその合併症としての心血管イベントの重要なリスク因子である。様々な社会背景因子が複雑に関わりあっている一方で、社会情報へのアクセスや古典的な統計手法の限界から、糖尿病疫学においてそれらを複合的に検討したエビデンスは乏しい。申請者はこれまで医師・疫学者の視点から、大規模データに高度な因果推論及び機械学習の手法を世界に先駆けて応用し、糖尿病や高血圧が心血管死亡をもたらす因果メカニズムを明らかにしてきた。この知見をもとに、社会情報及び健康情報を豊富に有する我が国の全国保険者データを用いて、糖尿病及び心血管イベントを引き起こす社会決定要因を同定し、その要因による慢性的な社会ストレスが糖尿病を介して心血管イベントを発症するメカニズムを解明する。文献レビュー、データクリーニングを終え、現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ処理に時間を有したが、文献レビュー含めその後の経過はおおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は計画書に記載の内容を実際の解析に落とし込み、論文化することで社会に発信することを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
別途用意していたPCなどで研究遂行が可能となったため、追加購入の必要がなくなった。また、参加予定であった学会に別スケジュールの都合上いけなかったため次年度使用額が生じた。今年度に論文化で使用する予定である。
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