研究課題/領域番号 |
22K17392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 浩輔 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (80903830)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 生活習慣病 / 心血管イベント / 社会決定要因 / 因果推論 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
社会決定要因の同定という観点では全国土木のデータを用いて30-49歳の働く世代において、低収入と心血管イベントリスク上昇(糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満)の関連を示し、その収入による健康格差が過去4年間で拡大していることを明らかにした。また米国の国民健康栄養調査データを用いて、教育歴が低いほど糖尿病による死亡リスク上昇の程度が大きいことを示した。さらに同じデータに因果媒介分析を応用し、親の学歴が子供の肥満に与える影響のうち約20%が収入に寄与することを示した。
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自由記述の分野 |
臨床疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果で得られた結果は、糖尿病をはじめとする生活習慣病が心血管イベント発症リスクを高めるメカニズムにおいて、収入や教育環境などの社会背景因子が重要な役割を有していることを示しており、今後の内科診療・医療政策において社会決定要因がより重要視されることが期待される。
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