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2022 年度 実施状況報告書

専門的教育を受けた看護管理者の配置と患者アウトカムとの関連の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K17419
研究機関東京大学

研究代表者

木田 亮平  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40842464)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード看護管理学 / 認定看護管理者 / 患者アウトカム
研究実績の概要

看護管理者は、看護サービス管理の中核を担う存在であり、わが国では大学院での看護管理学教育や認定看護管理者教育が行われている。本研究は、専門的教育を受けた看護管理者の配置と患者アウトカムとの関連についてリアルワールドデータを用いて明らかにする。
本年度はまず第1段階として、日本看護協会が認定している認定看護管理者に着目し、公開されているデータを、地理情報システム等を使用し認定看護管理者の全国分布と所属の有無に関連する地域(二次医療圏)・施設特性を明らかにした。その結果、地域特性では、大都市型や地方都市型の二次医療圏または二次医療圏内に認定看護管理者教育機関が所在している地域により多くの認定看護管理者が存在していることが明らかになった。また施設特性では、病床数が多いこと、認定看護管理者教育機関との距離が近いこと、設置主体が医療法人や個人病院でないこと、DPC算定医療施設であることが、認定看護管理者所属の有無と関連していた。これらから、専門的教育を受けた看護管理者(認定看護管理者)が地域・施設で偏在している可能性が示唆された。
さらに、専門的教育を受けた看護管理者が所属する施設および部署概要(施設特性、部署特性、組織環境要因、入院患者特性、看護ケア関連指標)の実態と関連を明らかにするための調査を実施している。調査は2023年3月より開始しており、現時点で十数施設の研究協力の同意を得ている。データ収集は、リアルワールドデータに近いデータを収集するため、各施設の病棟管理日誌やカルテデータより対象者が調査票に転記する形式で収集している。
2023年度は、上記調査のデータについて、専門的教育を受けた看護管理者の配置と患者アウトカムとの関連等を検証する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

専門的教育を受けた看護管理者の分布・配置状況については、調査票による全数調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症流行による対象者(看護管理者)の負担等を鑑み、また現状のより正確な分布状況を得るため、公開されているデータを用いて地理情報システム等により分析することとした。それにより、調査票の準備や調査の周知、実施等のプロセスを経ずに、想定していた目的を達成することができた。そのため、予定では2023年度に実施予定であった調査を前倒して実施することができた。

今後の研究の推進方策

2022年度末に収集したデータについて、専門的教育を受けた看護管理者の配置と患者アウトカムとの関連等を検証する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究進捗状況及び新型コロナウイルス感染症流行等により、旅費・人件費が当初予定していた使用額を下回った。次年度は、研究が予定より進捗していること、新型コロナウイルス感染症の流行が収束してきていること等から、研究成果公表に伴う英文校正費や旅費・人件費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 全国の認定看護管理者配置状況と病棟の在宅復帰率との関連:オープンデータ解析2022

    • 著者名/発表者名
      木田亮平, 武村雪絵
    • 学会等名
      第26回日本看護管理学会学術集会
  • [備考] 「看護管理者の教育状況と病棟レベルでの患者アウトカムとの関連の検証」 研究特設webサイト

    • URL

      https://ns-adm.com/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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