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2022 年度 実施状況報告書

タブレット端末を用いた高齢者の服薬アドヒアランス看護支援モデル構築と有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K17439
研究機関島根大学

研究代表者

坂根 可奈子  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40559267)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード服薬アドヒアランス / 高齢者 / 看護 / 服薬自己管理 / 看護システム / アプリ
研究実績の概要

看護師が高齢者の服薬自己管理上の困難や自律的な姿勢をタイムリーにアセスメントし、必要な服薬支援につなげることを目的に、タブレット端末を活用した「高齢者の服薬アドヒアランス看護支援システム」を開発した。
このシステムは、看護師が実施する服薬アドヒアランスのアセスメントと服薬支援をガイドするシステムである。また、タブレット端末で簡便に入力でき、インターネット環境がない場所でも活用できるAndroidアプリケーションとして開発した(開発協力;テクノプロジェクト)。
システムの概要は以下の通りである。
看護師は、対象者の服薬に関する基本情報9項目を入力後、服薬アドヒアランスのアセスメント40項目について、看護師がタブレット端末上で5段階評価入力する。この回答結果から、システム画面でアドヒアランス6因子ごとの平均点がレーダーチャート図で表示される。さらに、タブを切り替えると、情報収集が必要な項目、支援を検討する項目、フィードバックすべき項目の一覧が表示される。これらの一覧は、早期・優先的に行う内容、継続的に行う内容に分けて表示される。さらに、薬剤師と情報共有すべき項目には、赤字の「共有」マークが表示される。
さらに、システム内で付与される患者IDの入力により、服薬アドヒアランスの再評価が可能であり、再評価の場合は、前回の結果とレーダーチャート上で比較して表示され、最新の入力結果を基に、追加して情報収集が必要な項目、支援を検討すべき項目、フィードバックすべき項目が更新される設計とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年4月からシステム開発会社と月に1回のオンライン会議を行い、試作、検討を重ね、動作確認の実施後、2023年1月に「高齢者の服薬アドヒアランス看護支援システム」が完成した。そのため、今年度は計画通りの進捗状況であり、次年度は「高齢者の服薬アドヒアランス看護支援システム」を活用したパイロットスタディに進めることができる予定である。

今後の研究の推進方策

開発した高齢者の服薬アドヒアランス看護システムを活用する有効性を評価するため、第2段階として、システムを活用した少数例のパイロットスタディを計画していた。しかし、第3段階として計画している、システムを活用した介入研究では、非ランダム化比較試験を予定している。研究フィールド関係者や所属講座の教授からスーパーバイズを受け、介入研究の研究依頼やデータ収集に予想以上の時間がかかることが予測された。そのため、スムーズに介入研究の段階へ進めるため、調査内容、方法を一部変更してパイロットスタディを進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

システムの開発経費を240万で見積りしていたところ、使用額が238万8千円となり、2000円の差額が生じた。研究費の使用計画上の変更や問題は生じていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] タブレット端末を活用した高齢者の服薬アドヒアランス看護支援システムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      坂根可奈子、森脇早紀、佐藤亜美、宮本まゆみ、古賀美紀、津本優子
    • 学会等名
      第33回日本医学看護学教育学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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