研究課題/領域番号 |
22K17453
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
水戸部 優太 国際医療福祉大学, 大学院, 講師 (10772915)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ICU-AW / 集中治療 / 骨格筋 / サルコペニア / 体組成 / CT画像 |
研究実績の概要 |
ICUに入室した患者は退院後、ADLおよびQOLが著しく低下し、日常生活を送ることができるほどにはADLが回復していない現状がある。ICU-AWの診断には四肢の筋力評価(Medical Research Council;以下MRC)スコアが用いられ、48点以下がICU-AWと定義されている。しかし、ICU入室中の患者に対してICU-AWの診断は難しい。我々の研究はICUに入室した患者の病巣の精査のために用いられるCT画像に着目した。そこで、腹部CT画像から骨格筋断面積を算出しMRCスコアの関連性を明らかにすることで、早期にICU-AWを発見することが本研究の最終目標としている。昨年度においては、全身麻酔下手術における術中低体温と術前骨格筋断面積との関連についてについて、対象症例は70例であり、コントロール群35例、低体温群35例であった。年齢、BMI、およびSMIの2群間に有意な差はなかった。SATIはコントロール群と比較して低体温群で有意に低かった(P <0.05)。ROC解析の結果、SATIのカットオフ値は33.4であり、ロジスティック回帰分析の結果はSATIが術後を予測する有意な因子であった(P <0.05)。本年度は早期にICU-AWを予測するための関連因子についてのレビューおよび術後ICUに入室した患者のICU-AWの早期予測に関する研究を行なっていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 ICU-AWを評価するMRCスコアのデータ収集が滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度においては、後方視的研究を行う予定であったが、データ収集までには至っていない。 各協力施設と協力し、ICU-AWを評価するMRCスコアのデータを取得できるようにする。得られた結果を用いて、ICU-AWの診断を行い、入室時CT画像との関連を明らかにする。その後、前向きな研究を行っていく。その結果を学会発表および論文投稿を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナによる規制はなくなったが、その余波により、予想していた支出額がことなり、繰越費が生じてる。
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