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2022 年度 実施状況報告書

救急看護師が重症患者の看護実践時に行う視覚情報に基づいた観察の評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K17477
研究機関獨協医科大学

研究代表者

野口 貴史  獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (50736494)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードクリティカルケア / 視線計測 / アイ・トラッキング / 観察 / 救急医療
研究実績の概要

本研究の目的は、救命救急センターに入室する重症患者の観察を行う看護師を対象に主要な看護実践場面毎に視線計測を行い、経験年数に応じた特徴的な観察を明らかにすることである。方法としては、①受け持ち開始時の観察、②体位変換、③全身清拭、④口腔ケア時において救命救急センターに従事する看護師を対象に視線計測機器を装着し、それぞれの特徴を看護実践場面毎に解析を行う予定であった。
1年目である2022年度は、倫理審査の審査およびデータの収集を実施した。データ収集場面については、4つの看護実践場面において視線計測を実施する予定であったが、検討の結果「③全身清拭について」は体表露出面積が大きいため除外することとなった。倫理審査の承認後は、速やかに対象施設および対象者への説明を行い、45名の対象者から同意が得られた。
その後、視線計測を行う対象者および視線計測の対象となる患者(もしくはその家族)の同意が得られた者同士が一致した場合に計測データを収集している。また、計測データの収集にあたっては、測定機器を介した感染拡大を留意して、計測を行う対象者は1日に1例とした。以上の制限がある中で、2022年度は計36名の対象者の計測データが得られた。
次年度は、継続して視線計測データの収集を行う予定である。特に新卒看護師については、独り立ちとなる9月以降にデータ収集を行う。また、データ収集の状況によっては、対象者の経験年数や患者の背景を基に、注視場所、注視時間、注視回数、注視領域等について予備解析を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

視線計測を行う対象者および視線計測の対象となる患者(もしくはその家族)の同意が得られた者同士が一致した場合に計測データが収集できること、計測を行う対象者が1日に1例となったことで、遅れが生じる可能性があった。しかし、倫理審査および対象者の説明・募集が当初より順調に進んだことで、概ね計画通りに進捗することができた。

今後の研究の推進方策

研究実施にあたり、当初予定していた「③全身清拭」実施場面については体表露出面積が大きいことから除外した。
2023年度は、継続して①受け持ち開始時の観察、②体位変換、③口腔ケアの3つの場面において視線計測データの収集を行う予定である。特に新卒看護師については、毎年度の入職者数が5~8名程度であることから、数年かけて対象者を募集・計測を行う必要がある。

次年度使用額が生じた理由

物品購入にあたり、値引きにより400円の残金が生じた。
次年度予算と合算して、物品の購入もしくは学会出張旅費に使用する。

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公開日: 2023-12-25  

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