研究課題/領域番号 |
22K17489
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
本岡 夏子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70732296)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2028-03-31
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キーワード | 骨密度 / 骨代謝 / 若年女性 / 介入研究 / 骨粗鬆症 / 栄養指導 |
研究実績の概要 |
本研究は、骨粗鬆症予防に向けた行動変容を可能にする教育方法の開発とその効果の検証および、行動変容の阻害要因を明らかにすることを目的であり、日常生活要因(栄養摂取量・身体活動量)、骨粗鬆症に対する影響性・脅威性の認識、知識、骨代謝マーカー、骨代謝栄養関連因子(25OHビタミンD、ucOC)が測定項目である。対象者を5群(個別指導群、集団指導群、指導パンフレット配布群、ホームページにて情報提供群、コントロール群)に分け、それぞれの方法で骨粗鬆症予防教育を実施した6か月後、骨密度を除く同項目を調査し指導の前後の変化を比較することで効果的な指導方法を提言する。さらに、指導効果が認められなかった対象への半構造化面接により、行動変容に至らなかった原因を明らかにする。 令和5年度は育児休暇取得のため研究を中断していたが、研究を再開する令和6年度には、倫理審査の承認を得た上で対象者への測定および教育を実施する予定である。令和6年度から令和9年度は対象者への測定および教育と並行して半構造化面接を実施し、その結果をもって骨粗鬆症予防教育のための方法の検証および行動変容の阻害要因を明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度は研究の進捗がなかったため2年間の延長を申請予定である。令和6年度に研究を再開し、研究計画を2年繰り下げて実施予定であり、研究の内容や手順に大きな変更はない。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画を2年繰り下げて実施予定であり、研究の内容や手順に大きな変更はない。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和5年度は研究を中断しており助成金を使用しなかった。2年間の助成期間の延長を予定しており、研究計画を繰り下げて実施を予定している。研究の内容や手順に大きな変更はない。 具体的には、令和6年度は本来令和4年実施予定であった、骨粗鬆症予防教育準備(倫理委員会の承認を得る手続き、質問紙調査票の作成、研究にかかる物品の準備、研究実施にかかる施設との調整)を実施する。これらの準備期間として、約10ヶ月を見込んでいる。その後、介入前の骨粗鬆症の日常生活要因・認識・知識・骨代謝動態・骨密度の測定を開始し、順次骨粗鬆症予防教育を実施する。令和7年度は、引き続き介入前の測定および健康教育を実施しつつ、介入前測定の3ヶ月後に介入後の骨粗鬆症の日常生活要因・認識・知識・骨代謝動態の測定を実施する。令和8年度から令和9年度にかけてもデータ収集を実施し、令和9年度からは行動変容の促進・阻害因子の調査、予防教育の改正を開始し、当該年度中にデータ収集を終了する。また、データ収集の過程において、学術集会にて収集したデータの発表を行う。また、データ収集後には論文投稿を予定している。
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