研究課題/領域番号 |
22K17507
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
藤原 紀世子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (50634416)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | NICU / 看護師 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
生殖医療の発展を背景に、高齢出産や多胎、合併症のある妊娠など、ハイリスクな出産が増加し、新生児集中治療室(以下、NICU)での治療やケアを必要とするハイリスク新生児も増加している。NICUで勤務する看護師は、生理学的適応を助けるケア、痛みのケア、ディベロップメンタルケア、家族へのケア、終末期ケアを行いながら、様々な困難感を抱いている。そこで本研究では、困難感という主観的で単純に数値化できない状態を具体的かつ明確に導き出すと共に、信頼性と妥当性のある方法で測定することができる「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度の開発」を目的とする。第1段階では、NICUに勤務する看護師が抱く困難感を明らかにすることを目的とした「NICUに勤務する看護師が抱く困難感」の質的研究を行う。第2段階は「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度」原案を作成し、表面妥当性の検証を行う。第3段階で「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度」原案の内容妥当性の検証を行い、第4段階で「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度(案)」の信頼性・妥当性を検討し、「小児看護に携わる看護師が抱く困難感尺度」を開発する。 令和4年度は、「NICUに勤務する看護師が抱く困難感」について文献検討を行った。さらに第1段階の「NICUに勤務する看護師が抱く困難感」を明らかにするために、半構成的面接法でNICUに勤務する看護師に直接面談またはZOOMにてインタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
R4年度は新型コロナウイルス禍において、特にNICUは感染防止のため外部者の入室も困難であり、その場合はZOOMで対処した。しかしながらコロナ感染及び濃厚接触の児も看護していることから、業務で忙しいためとの理由で、看護部の段階で研究協力を断られることが予想以上に多く、予定人数の対象者を満たしていない。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスが5類となり、病院の体制も変化したので、改めて各病院に依頼文書を送り、質的研究を進めていく。実際、昨年度断られた病院に、今年度に入ってから再度依頼をし、了承を得たところである。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で対象者が予定人数を満たしていないため、引き続き第1段階の質的研究を行う。そのため、前年度使用する予定であったテープ起こし代等の費用を繰り越して使用する。
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