研究課題/領域番号 |
22K17524
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
松浦 彰護 杏林大学, 保健学部, 准教授 (30459820)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 精神科訪問看護 / コンフリクト |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神科訪問看護で生じるコンフリクトを説明する専門的看護活動モデルを開発し、その信頼性と妥当性を検討することである。 2021年度からから本年度に向けた研究調査の第1段階として精神科訪問看護師へのプレテストを予定している。現況は、質問項目を選出するためのインタビュー調査で用いる「精神科訪問看護で生じる職員間での緊張関係を振り返るインタビューガイド(以下、インタビューガイド)」について、先行研究の文献レビューから内容について検討している段階である。文献検索では、医学中央雑誌Web版(Ver.5)を用い、シソーラス用語「訪問看護」、「葛藤」、「ストレス」、「専門職間人間関係」、「地域精神保健サービス」、「看護師の役割」、「精神障害者」などと、フリーキーワード「精神科訪問看護師」、「困難」、「看護実践」などによる組み合わせ検索を実施し、精神科訪問看護で起こりうる職員間のコンフリクトの実態について応答できるインタビュー項目を抽出、作成している段階である。ガイド内容は、自己と他者への志向性を弁別した集団内のコンフリクトに関するインタビュー項目と、精神科看護の専門性から起こりうる対人葛藤に関するインタビュー項目で構成し、精神科訪問看護師のコンフリクト認知症式の実態を把握できるための構成に準じている。 研究対象施設でのインタビュー調査については既に内諾を得ているため、予定調整により次年度内での実施が可能と考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大により、対象施設でのインタビュー調査が困難であったことに加え、医療体制のひっ迫による訪問看護の繁忙過多と疲労感などが少なからず看護師間への緊張関係に影響すると考え、調査に関しては概ね1年遅れで再調整する必要が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、所属機関の倫理審査委員会へ申請後、研究対象施設での半構成的面接法による調査を実施していく予定である。その後は、得られた結果から質問項目を選出し、実務経験のある研究協力者による適切性の確認を受け、アンケートを作成しプレテストの実施を予定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大により調査遂行と、それに伴う助成金使用ができず、次年度使用額が生じたため。
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