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2023 年度 実施状況報告書

就労継続支援施設B型の健康管理体制を強化するための支援~ニーズの実態から~

研究課題

研究課題/領域番号 22K17553
研究機関宮崎県立看護大学

研究代表者

河野 朋美 (野高朋美)  宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (20736128)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード就労継続支援施設B型事業所 / 健康管理 / ニーズ
研究実績の概要

本研究の目的は、就労継続支援施設B型事業所の利用者に対する健康管理の現状とニーズから課題を明らかにし、課題解決に向けた支援を構築することである。研究Ⅰと研究Ⅱから構成するが、今年度は昨年度に実施した全国の就労継続支援施設B型事業所1,000施設における質問紙調査(研究Ⅰ)の統計分析を実施した。研究Ⅰの目的は、施設属性による健康管理の特徴やニーズ等を明らかにし、課題を見出すことであり、分析の結果、手指消毒や換気など感染対策に関する健康管理については、90%以上の就労継続支援施設B型事業所が実施できている一方で、歯みがきや受診管理については30%未満の実施率であり、実施困難な状況や必要性が理解されていないことが推察された。また、運営主体や看護師の配置の有無でも健康管理の実施状況に差があることが明らかとなった。特に看護職が配置されていないB型事業所では、健康観察・集団指導・受診管理について優先的に支援していく必要性が示唆された。(これらの結果については、第12回日本公衆衛生看護学会で発表した。)
そこで、次に研究Ⅰの結果を踏まえ、就労継続支援施設B型事業所にインタビュー調査(研究Ⅱ)を実施した。研究Ⅱは就労継続支援施設B型への実態調査と研究Ⅰの結果から健康管理体制の支援モデルを作成する。当初計画ではインタビュー予定施設は6施設であり、現在5施設を終了している。今後分析を行っていく予定であるが、どの就労継続支援B型事業所からも、さまざまな工夫をしながら、健康管理に努めていることが把握できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度の進捗が遅れたため、必然的に進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

インタビュー結果を分析し、さらにデータが必要であれば、インタビューを追加実施する。また、質問紙調査とインタビューの分析結果を統合して、就労継続支援施設B型事業所の健康管理における課題と支援策をまとめる。

次年度使用額が生じた理由

インタビューの分析結果により、追加のインタビューが必要となるため、その場合には謝金や旅費が必要となる。(今年度は近隣を中心にインタビューを実施できたが、今後は遠方になる可能性がある。)また、学会についても今年度は遠方になるため、当初予定よりも支出が多くなると考えられる。その他、郵送費の値上げも予定されるなど、計画で想定していたよりも予算が必要となることから、物品については優先度を考慮し、順次購入する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 就労継続支援B型事業所における健康管理の現状と運営主体別の特徴2024

    • 著者名/発表者名
      河野朋美 松本憲子 高橋秀治
    • 学会等名
      日本公衆衛生看護学会

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公開日: 2024-12-25  

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