研究課題/領域番号 |
22K17612
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
小野田 公 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (90709049)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 歩行評価 / 剪断力 / 小型3軸力センサ / 杖歩行 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
本研究は、小型3軸力センサを使用した杖歩行評価システムを構築することである。杖握り部の剪断力を評価し、高齢者の杖歩行を分析することを主たる目的としている。センサを杖の握り部に測定装着し、歩行時の杖の安定性を測定の信頼性と妥当性を検証し、高齢者を対象とした杖歩行の指導や治療方法の開発の一助とする。 本年度は、杖歩行評価システムの作成および妥当性の検証を行った。小型3軸力覚センサ(株式会社テック技販)の担当者および開発者との打ち合わせを実施し、杖歩行評価する測定機器を完成させた。また、現在、測定機器の妥当性の検証を実施している。 現在、当初の研究計画では測定システムを完成し、健常者および高齢者のデータを測定および分析する予定であった。新型コロナウィルス感染症拡大により研究が遅れており、測定装置は完成したものの分析アプリまでの完成に至っていない。 次年度は、健常者および高齢者での評価装置の安定性の検証を実施する予定である。また、健常者のデータ測定を十分に得るために研究協力機関との調整を実施する。また、データを蓄積して分析アプリの制作を実施し、より高く測定および評価ができるシステムのアップデートを計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大により前年度より研究が遅れており、杖の開発のための基礎データの蓄積に時間がかかった。また、開発および作成時に業者の選定および打ち合わせに時間がかかり遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染拡大により研究に遅れがあり、現在、新しい測定機器が完成したが、当初のスケジュールでの妥当性を検証する健常者および高齢者での測定機器のデータ収集が十分なサンプルサイズを満たしていない。研究協力機関や施設と連携して継続の方策について検討をしている。本研究では、新しく考案した測定機器の信頼性と妥当性を検証することが主たる目的となっているため、研究期間の延長などを視野に入れながら、研究を継続していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究スケジュールが遅れていたが、本研究の目的のひとつである新しい測定機器を完成することができた。しかし、妥当性の検証やデータの築盛ができていないため分析用ソフトやシステムの完成ができていないため、次年度での開発を実施していきます。また、測定データの分析により学術会議での発表および論文の作成を実施していきます。
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