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2022 年度 実施状況報告書

立位リーチにおける多関節協調性:脳卒中後の回復過程・関連要因およびメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K17637
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

冨田 洋介  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (10803158)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード脳卒中 / 運動制御 / 立位 / リーチ / 姿勢制御
研究実績の概要

新型コロナウィルス感染症に伴う院内感染の発生が続いた影響で、臨床データの測定は予定よりも大幅に遅延しており、今年度は健常者を対象としたデータ測定を実施した。健常者での測定は完了し、臨床での脳卒中患者を対象とした測定に必要な機材および解析プログラムの準備が完了した。

健常者での測定では、6台のカメラシステムで十分なマーカー視認性が確認された。48個のマーカーで測定を実施したが、臨床データではさらに簡易なマーカーセットで測定を実施する予定。健常者において、姿勢が不安定な条件と安定した条件でのリーチ動作時の安定性を比較すると、指先位置の安定性は姿勢が不安定な条件で顕著に低下した。一方で重心位置の安定性は、姿勢の不安定な条件であっても変化は見られなかった。このことから、身体システムは指先位置の安定性よりも身体重心位置の安定性を優先して身体自由度を利用している可能性が示唆された。

上記の健常者でのデータをISPGRで発表し、また原著論文がHuman Movement ScienceにAcceptされた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

健常者での測定を完了し、臨床での脳卒中患者を対象とした測定に必要な機材および解析プログラムの準備が完了した。健常者での測定では、48個のマーカーで測定を実施したが、臨床データではさらに簡易なマーカーセットで測定を実施する予定。
健常者でのデータをISPGRで発表し、また原著論文がHuman Movement ScienceにAcceptされた。

今後の研究の推進方策

コロナ5類移行後、臨床でのデータ測定を開始する。まずは1症例でのケース報告を作成し、その後さらにサンプル数を増やした測定へと移行する。

次年度使用額が生じた理由

国内旅費が予定よりも少額で収まったため。次年度は臨床データ測定のために繰り越し分国内旅費を使用予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Effects of postural instability on the coordination between posture and arm reaching2023

    • 著者名/発表者名
      Tomita Y, Iizuka T, Turpin NA
    • 雑誌名

      Human Movement Science

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.humov.2023.103088

    • 査読あり
  • [学会発表] Postural instability affects coordination of arm movement and postural adjustments during whole-body reaching in healthy adults2023

    • 著者名/発表者名
      Tomita Y, Iizuka T, Turpin NA
    • 学会等名
      World congress of the international society of posture and gait research
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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